第82回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞・録音賞・編集賞の6部門を獲得し、台風の目となった『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督。『ハート・ロッカー』と同じく今年最多の9部門にノミネートされていた『アバター』の監督ジェームズ・キャメロンとは、元夫婦関係ということもあって、その一騎打ちが話題になった。
結果、『アバター』は視覚効果賞・撮影賞・美術賞の3部門にとどまり、アカデミー賞では『ハート・ロッカー』の圧勝。さらに、キャスリン・ビグローは女性として史上初の監督賞も獲得し、その名を歴史に刻みつけた。
“ジェームズ・キャメロンの元妻”として急激に知名度を上げたキャスリン・ビグローだが、その経歴はあまり知られていない。そんなキャスリンの軌跡を少しひも解いてみよう。
本名、キャスリン・アン・ビグロー。
1951年11月27日、アメリカ・カリォルニア州サンマテオ郡サンカルロスで誕生。現在58歳。
身長は182センチと長身。
サンフランシスコ・アート・インスティテュートに2年間在籍。画家として非凡な才能の持ち主で、20歳の時にホイットニー美術館のインディペンデント・スタディー・プログラムの奨学金を獲得し、スタジオを提供される。
その後コロンビアの映画学校を卒業。イギリスのアバンギャルド文化グループのメンバーとしても活動していた。
1978年、学生時代に制作した17分間のショートフィルム『The Set-Up(原題)』で監督デビュー。
1984年、ウィレム・デフォー主演の『ラブレス』で長編映画監督デビュー。
1987年、吸血鬼を題材にした映画『ニア・ダーク/月夜の出来事』を監督。
1989年、映画監督のジェームズ・キャメロンと結婚。
1990年、アクションスリラー『ブルースチール』を監督。
1991年、パトリック・スウェイジとキアヌ・リーブス共演のアクション映画『ハートブルー』を監督。プロデュースをジェームズ・キャメロンが務め、映画は興行収入8300万ドルを超える大ヒットを記録。
同年、ジェームズ・キャメロンと離婚。
1995年、製作・原案・脚本ジェームズ・キャメロンの『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日』を監督。製作費4200万ドルに対し、興行収入は800万ドル弱と大失敗。
2000年、ショーン・ペン主演の『悪魔の呼ぶ海へ』を監督。興行収入わずか10万ドル。
2002年、ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン共演の大作映画『K-19』を監督。しかし製作費1億ドルを回収できず、これも失敗。
2009年、爆弾処理班を描いた『ハート・ロッカー』を監督。2009年ナショナル・ボード・オブ・レビュー、第35回ロサンゼルス映画批評家協会賞、第75回ニューヨーク映画批評家協会賞、第44回全米映画批評家協会賞など、70冠を達成。
そして、第82回アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞・録音賞・編集賞の6部門を獲得。世界中の注目を浴びた。
ヒットメーカーで女グセの悪いジェームズ・キャメロンを打ち負かしたことで、映画人としても女性としても評価の高まったキャスリン・ビグロー。今後『ハート・ロッカー』を超える作品を生み出すことができるのか、世界中が注目している。













